皮膚の病気 / 12アトピー性皮膚炎(3)| 大田区仲六郷で皮膚科をお探しの方は雑色皮フ科まで

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12アトピー性皮膚炎(3)

●治療について

アトピー性皮膚炎の治療では、炎症やかゆみ、乾燥といった皮膚の症状に応じて、きちんと対策を立てていくことが大切になります。 治療の基本は

  • 1. 原因・悪化因子の検索と対策
  • 2. スキンケア
  • 3. 薬物療法

の3本柱を主体とする治療を勧めています。

●1.原因・悪化因子の検索と対策

アトピー性皮膚炎の原因になったり、症状を悪化させたりする因子は、多岐にわたり、どの因子がかかわっているかは、それぞれの患者さんで異なります。(ダニ・ホコリ・カビ・細菌・ストレス・かぶれ・ペット・汗・日光・睡眠不足・風邪・乾燥・偏った食事・飲酒・掻く・汚れなど)何が原因・悪化因子となっているのかを適切な検査を行って把握し、日常生活に無理が生じない範囲で、それを取り除く対策を立てていきます。

悪化原因を調べる検査
血液検査(IgE抗体の検査)

アレルギーを起こすIgEという抗体が、どの物質(例えば、ダニ・ホコリ・カビ・花粉・食べ物など)に対して多いかを調べる検査です。


血液検査(TARC)

現時点で最もすぐれたアトピー性皮膚炎の症状の程度をみる検査です。


スクラッチテスト

患者さんの皮膚上に悪化原因と疑われる物質をのせ、皮膚を引っ掻いて何で赤く反応が出るかを調べる検査です。


パッチテスト

悪化原因と疑われる物質を直接皮膚に貼り、反応を見る検査です。


食物除去・負荷試験

原因と疑われる食べ物を食べた場合と食べない場合で、症状が変化するかを調べる検査です。

●2.スキンケア

ドライスキンなどによる皮膚のバリア機能異常が関っています。それを補正する為、保湿剤などを使いスキンケアを行います。

●3.薬による治療

アトピー性皮膚炎の薬物療法で用いられる薬には、主にかゆみやアレルギー反応を抑える飲み薬の「抗アレルギー薬・抗ヒスタミン薬」、炎症を抑え全身状態を整える漢方薬、皮膚の乾燥を改善する為の「保湿剤」、皮膚の炎症を抑える為の「ステロイド剤の塗り薬」や「免疫抑制剤の塗り薬」があります。

ステロイドの塗り薬

患者さんの中には「ステロイド剤は副作用がこわい」というイメージをお持ちの方がいらっしゃいます。でも、ステロイドの塗り薬は、正しい使い方を守ればアトピー性皮膚炎に非常に効果的な薬です。しかし、中にはステロイド剤の効きが悪い方もいます。

  • 1. 効果
    皮膚の腫れや赤みを抑えます。特におふろ上がりに塗るのが最適です。角質層が軟らかくなっているので、薬の吸収が良いです。
  • 2. 処方
    皮膚炎の程度やつける部位、患者さんの年齢に応じて細かく使い分けられます。症状を抑えるのに十分な効果を持ち、かつ、出来るだけ弱い薬を選びます。治療をしていくうちに炎症が軽くなれば、徐々に弱い薬に変えていき、最終的にはステロイド外用薬をやめ、保湿剤だけで症状が抑えられればベストです。
  • 3. 副作用
    「処方」であげたような使い分けが上手くいかず、必要以上に強いステロイド外用薬を長期間使ってしまった場合には、次のような副作用が出ることがあります。
    ・皮膚が萎縮して薄くなる
    ・皮膚の赤みが増す
    ・皮膚の感染症(たむし・にきびなど)にかかりやすくなる

これらは、きちんと皮膚科医に 診せれば心配いりません。

その他の治療

紫外線治療・精神的な安定を計ることも重要です。当院では、NBUUB紫外線治療を行っております。

完全に治そうとあせらず、上手く付き合いながら生活できるといいと思います。

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